モノノ良サハ関係ナイノカ?
物が行き渡ってしまった
今の世の中で
物を売るという行為の意味は変わってきてる
と思います。
ものが無かった時代のお店には
モノを提供する事が役割としてあったのですが
ものが行き渡ってしまってる時代では
そのモノにある価値だけではダメなんですよね。
大体、モノってそのモノ自体を、
欲してるわけではなく
そのモノを手に入れることで
あーなる、こーなる、っていう事を
手に入れてるわけですよね。
だから、モノを手に入れてから先が重要だし
お店の役目は、その手に入れた先を
示すことも、提供することにプラスされるように
なってきたのが今の時代ではないかと。
んでもさ、それはモノ自体の価値や機能が
変わらないという前提ですよね。
もし、提供するモノに明確な価値の違いがあるならば
得られるその先が、やはり違うはず。
それは絶対に伝えないといけない事です。
なんで、そんなこと書くかって
ジュエリーって一般の人達からすると
その価値が伝わりにくいものだから。
結婚指輪で、かたや5万のものと
かたや20万のものの違いは
使ってる地金の量だけ?
それなら絶対に5万のほうがコスパが高いですよね
(どんなに厚く作っても2〜3グラムしか変わらない)
じゃあその差は何なのか?
デザイン性?職人の技術?それ以外?
色んな要素が絡まって価格は決まってます
むかし、私の恩師が
「ピカソの絵と、一般人の書いた絵
同じキャンパス同じ絵の具を使ってるとして
ピカソは億。一般人はうまくても、値段はなし。
その差は何でしょう?」
と言ってました。
ジュエリーも、
同じプラチナや同じ金、同じダイヤを使っても、
製作に携わる人で価値が変わるものです。
「その先」をつたえる事はすごく大事です。
でも、その前提に価値が違えば
それを伝えないといけませんよね。
モノの良さは、私は必要条件だと思います。
でも、ものの良さだけではお客様は購入されません。
折角の良さを伝えるという責任が
お店の役目にしっかりとある事を肝に銘じ
そういうものを商いにさせてもらってるということ
自覚してお客様に「その先」を、
伝えていきたいですね。