大分県 中津市 ベルリンメガネ ソフィベルリン Jewelry miite 2代目が綴る日々坦々 ブログ

  大分県中津市出身。家業を継いで、メガネ屋と宝石店の2代目の想う事を書きます。仕事以外の事がほとんどかもしれません(笑)

ジュエリーノ基礎中ノ基礎③~光彩効果~ 【21/366】

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宝石には大まかに分けて、透明なもの(ダイヤやルビー、サファイアなど)と半透明なもの(ヒスイやラピスラズリオパールなど)があります。
 
その透明石のなかで、マレに光を当てると6条や十字、または一本の光の筋が出るものがあります。
これらの効果を宝石の『光彩効果』といいます。
光彩効果には光の筋以外にもありますが今日はこれについて。
 
様々な原因でこの筋が出るのですが、わかりやすいのは、ガラスを拭いた跡に光があたると筋がでるような、または、頭の髪の毛のところの光の輪みたいな。そんな原理。
 
ルビーやサファイアで言えば、石内部に細い線状のルチルの結晶が無数に入っていることによって、光が反射し6条の光の筋「スター」が見えます。
これは、宝石種の結晶構造によって、ルビーなどは「六条」、ガーネットなどは「十字」、キャッツアイなどは「一条」になります。結晶が成長する過程で、原因となる物質が伸びていって線状になるからなんですね。
 
当然、光彩効果が強く出る宝石は、内包物が多いということなので、通常は透明度が落ちてきて、半透明になっていくものなのですが、稀に透明度もあってスターが出る宝石もあったりします。この具合で宝石の価値がかなり変わってくるのは当然ですね。
 
ということで、光彩効果のある宝石はその宝石種の中でも数が少なく、また、透明度も兼ね備えるとなるとかなり希少なものになりますので、もし見つけたら「ラッキー!」って思ってくださいね。
 

 

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