素材×仕上=感触 ソノ① 【46/366】
ジュエリーに使われる素材の中でよく使われるのが、「プラチナ」と「K18」
そのプラチナと金にいろんな種類があります、っていうのを前に書きました。
過去記事でも、メーカーさんやブランドで使ってる配合が微妙に違ってるという事を書きました。
で、なにが違うのかというと、主なのは「硬さ」です。
「硬い」と傷がつきにくくなる一方で、加工がしにくくなったり、割れやすくなったり、特に鋳造(溶かした金属を型に流し込んで造る方法)などは、流しやすさなどにも影響します。逆に柔らかいと、加工がしやすくなるけど、ジュエリーとして完成した時に、傷がつきやすかったり、変形しやすかったりします。
ここで登場するのが「ビッカース硬度」なるものなのですが、この数値で表面の硬さを計測したりもします。この数値が高いと硬い、低いとやわい、というふうに一般的には考えられます。
(鍛造系のブランドなどは、ここを強調してるところもあります。そして超硬いのも確かです。)
ただ、私も職人ではないので実際に使ってる職人さん程詳しいわけではないし、厳密には、そのメーカーやブランドの企業秘密なので 、詳しく知ることすらできないんですよね。ブランドさんやメーカーさんによっては、後の修理(サイズ直しなど)を自社でしかできません、というところもあるし、実際、うちなんかが修理をお願いする職人さんとかに断られるケースもあったりするので、そこらへんが企業秘密なんだと思います。
同じK18でもA社とB社では、配合が違えば硬さなども変わってくるわけですね。プラチナも同じくです。たった5%程度の配合を変えるだけでガラッと性質が変わるというのも面白いものだと思います。
と、長くなってきたので、続きはまた今度。